創業1975年
(昭和50年)

うちだのきもの は、江戸小紋師であった内田秀一から始まりました。
そのもの創りの心を受け継ぎ、実子である内田末雄(初代)が呉服屋 “うちだのきもの” としての歩みが始めた1975年(昭和50年)のこと。
江戸小紋師である秀一の本物を見極める力を引き継ぎ、末長くお召しいただける良い着物をお届けできるよう尽力して参りました。

お客様との繋がりを何よりも大切にしてきた初代。ご注文いただいたものは、どのような場所にも直接お伺いし、納めるようにしてきました。その先で様々なご縁をいただき、全国各地で うちだのきもの をご愛顧いただけるようになったのです。

現在、呉服屋 “うちだのきもの” は、内田秀樹が二代目となり、時代に合わせた新たな歩みを続けております。新しく着物をお仕立したい方はもちろん、家族の思い出や歴史が詰まった大切な着物を末長く受け継いでいきたい方まで、もの創り、お仕立、お手入れ、お直しなど着物に関わるすべてのことに、誠意を持ってお応えして参ります。遠方からのお客様には、電話やインターネットを通じてもご要望を承っております。どうぞお気軽にお声掛けください。

呉楽ごらくの心を胸に

“着物に宿る生命(いのち)、それをお召し下さるお客様の心、その出会い、触れ合いを楽しむ”

創業者である私の父、内田末雄が提唱した「娯楽の心」には、着物を持つこと、着ること、そして受け継いでいくこと、すべてを楽しんでいただきたいという思いが込められています。職人であった祖父 秀一の匠の心、父 末雄の良い物を見極める力、その独自の感覚と観点を大切にして、二代目の私も、着物文化の素晴らしさをお伝えできればと思っております。

着物はお召しになってはじめて、その魅力を感じていただけるもの。着物のお直しや染め替えなど、どんな小さな事からでもご相談いただければ、末長く着物を楽しんでいただけるよう最適なご提案をさせていただきます。
着物と過ごす、皆さまの幸せな日々を願って、精一杯お応えいたします。

呉樂の心

ご挨拶

職人であった祖父 秀一、「うちだのきもの」を創業した父 末雄。
私の前の代の二人は職は違えと独自の観点を持って呉服に関わって参りました。
二代目となる私はきもの創り、着物のお手入れ、お直し、お着付など着物を着るお手伝いをさせて頂きながら、きものの文化を伝えていければと思っております。

着物に関わるご用命や疑問などございましたらお気軽にお問い合わせください。

うちだのきもの 内田秀樹

内田秀樹 写真

“うちだのきもの”
のルーツ

江戸小紋師
内田 秀一について

近寄って見なければわからないほど繊細な模様と、遠目からは粋な色合いが楽しめる江戸小紋。
“うちだのきもの” 二代目の祖父である故 内田秀一は、山梨県から無形文化財を受けた江戸小紋師でした。その仕事ぶりは、繊細な型紙を狂いなく染める技術と、洒落感のある色彩感覚で、数多くの魅力的な作品を生み出し、好評をいただきました。

もともとは江戸時代に武士の裃(かみしも)の文様からはじまり、のちに町人文化と交わった江戸小紋。その黎明期には型彫りの職人と染めの職人との切磋琢磨があって発展してきたといいます。
内田秀一も、高い技術と、独自の色彩感覚で、唯一無二の芸術性を研ぎ澄ましてきました。

これまでに染め上げられた数々の作品は、どれも粋でいて飽きのこない色合いと、きらびやかなまでの精細表現を貫き、今でも色あせることはありません。

職人 内田秀一が培ってきた随一の技、モノづくりへの姿勢、そして着物を想う心は、”うちだのきもの”の志として受け継がれ、新たな価値を生み出す原動力となっています。

内田秀一 写真 内田秀一 写真 内田秀一 写真

内田 秀一 略歴

1909年(明治42年)
山梨県甲府市に生まれる
1926年(大正15年)
浅草駒形浅野茂十郎門下に入門
1937年(昭和12年)
山梨県中巨摩郡八田村にて独立
1975年(昭和50年)
労働大臣賞受賞(卓越技能賞)
1976年(昭和51年)
山梨県無形文化財(県宝)に指定
1977年(昭和52年)
県政功労者として表彰
1980年(昭和55年)
勲六等瑞宝章受賞
1990年(平成 2年)
病没