【沖縄研修】琉球紅型の工場見学

首里花倉織の工場 に続いては琉球紅型の人間国宝 玉那覇有公 氏の工場を見学しました。

首里城から下った先にある住宅街に玉那覇氏の工場はありました。
紅型は琉球王朝時代の王族、士族の衣装として重用されたため、紅型を染める工場は首里城近くに開設されていたそうで、近くには同じく紅型の作家の城間栄順氏の工場もありました。

玉那覇氏の工場では数名の職人さんが分業で紅型を染めていました。

見学した当日は玉那覇氏は外出中で、奥様が色々と話を聞かせてくれました。
工場の別室には裂見本が山のようにあり、多種多様な柄と色合の裂の数々は見事でした。

私の母が30年前に気に入って購入した帯が玉那覇氏の帯で、以来事あるごとに締めています。
紅型は面白いもので明るい色から深い色まで様々な染料で柄付をしているため、合わせる着物によって年齢幅があります。
そんな事を玉那覇氏の奥様に話していたところ、母が購入した帯と同じ裂見本が出来きました。
奥様によると玉那覇氏が独自で開発した柄だったそうです。

実際に沖縄の風土を肌で感じ、工場の雰囲気や職人さんが仕事をしている様子などを見て、玉那覇雄幸氏の琉球紅型の風合いを生み出している環境が垣間見えたように思います。

大変貴重な機会を頂き、ありがとうございました!