着物と帯の組み合わせ その1

今日から何回かに分けて着物と帯の組み合わせについて私見を述べていきたいと思います。
今回テーマにするのは琉球紅型の九寸染帯です。


こちらは琉球紅型作家の知念貞夫(ちねんさだお)氏が作成しました。
琉球紅型の特徴は独特の色使いにあります。
柄の指し色は鮮やかで深い色の組み合わせが多く使われており、こちらの紅型でも背景の藍色は紺と藍の濃淡になっており、柄の差し色には紫、緑、蓬、えんじ、紫、藤、青などが使われています。

一見すると大変個性的で合わせに難いように感じるかも知れませんが、琉球紅型は様々な着物と調和する魅力を秘めています。

今回琉球紅型と合わせる着物として用意したのは次の2点です。

1つ目は紬地に絞りで七宝や菱取りを染めたクリーム時の小紋です。
絞りは名古屋の有松で加工しました。
淡いクリームの地色に絞りの柄が映える仕上がりとなっています。


もう2つ目は駒無地という生地に華流文を染めた小紋です。
駒無地は表面が滑らかで独特の光沢があり、染めた柄と差し色が映えて立体的に見えます。


全く風合の違う2つの着物ですが、琉球紅型と合わせるとどの様な風合に見えるのでしょうか?
機会を見つけて御紹介していこうと思います。

※ 紅型については以前にお店のホームページで 紅型の歴史琉球紅型と江戸紅型 について書きましたので併せてご覧ください