YBS山梨放送「Talk魂765 Go!Go!イチ」の取材

10月10日(水)放送の YBS山梨放送「Talk魂765 Go!Go!イチ」での取材のまとめです。

放送を録音したりする技術もないので文書にしました。

どうぞご照覧ください!

==========

アナウンサー(以下ア):着物を着ると身が引き締まる思いになったり、華やかな気分になったりしますよね。

内田(以下内):そうですね。確かに「着物を着た時のシャンとした感じが好き」とか「着物を着ると身心が改まる様な感じがする」という方もいらっしゃいます。普段着や礼装など様々な種類の着物がありますが、着物をお召の方がいると場が華やいだ感じになりますよね。着物は単なる服飾、服装というのに留まらない、独特の魅力がある様に感じます。

ア:まず、うちだのきものについて教えてください。

内:呉服との関わりは祖父秀一が江戸小紋という染物の職人をしていた事がきっかけです。父の末雄は職人ではなく商いの道を選び、1975年に「うちだのきもの」を開業しました。今年で創業37年になります。

ア:今回このセミナー開こうとおもったきっかけは何ですか?

内:着物が日用品から離れ、伝統と言われるようになり久しくなりました。現在の呉服屋の務めは単に物を商うというだけにとどまらず、文化の担い手という役割もあるように感じます。その思いから「きもの文化の啓蒙活動」の一環としてとして独自にセミナーを開催して参りました。

ア:では、これまでも様々な活動をしてきたわけですね?

内:2009年には前半に東京紅型という染物のセミナーを開催し、後半には爪掻本綴という織物のセミナーを開催します。いずれのセミナーでも染織の工程を見学や体験をしていただき、一反の着物、一本の帯が出来上がるまでの手間と技術をご紹介しました。

また2010年にはアメリカ・シアトルで開催された「日本祭」にゲストとして参加し、東京友禅の体験セミナーと、東京、京都を中心とする全国各地の染物、織物の展示、解説を行いました。

2011年には祖父秀一の江戸小紋の特集を行い、南アルプス市の桃源文化会館で開催して、今となっては貴重品となった毛万二ッ割りをはじめとする極型の小紋や、人間国宝故児玉博氏の伊勢型紙を展示し、江戸小紋の染色工程や技法を紹介しました。

あと今年は8月に東京の八王子で開催された文化イベントで着物セミナーの講師を務めました。今後定期的に東京、山梨、宮城、青森で活動を続けて、うちだのきものが大切にしている「呉楽の心」を皆様にお伝えするとともに、山梨では桃源文化会館から「きもの文化」を発信していきたいと思っています。


ア:今回のセミナーのタイトルにもなっている「呉楽」とはどんな想いが込められているんですか?

内:私どもの言う「ごらく」は「呉服」の「呉」に「楽しむ」と当てています。これは社長の末雄が提唱した事ですが、「着物に宿るいのちとそれをお召になるお客様の心、その出会い・ふれあいを楽しむ」という意味で「呉楽の心」を大切にしてきました。様々な知識とともにその根底にある「心」もお伝えしたいと思い、「呉楽のすすめ」というタイトルにしました。

ア:着物って本当にいろんなデザインがあって、帯も種類があって、小物もありますよね。どんな組み合わせにしようかアレコレ悩んでしまうことがあります・・・。

内:着物と一口に言っても、用途、年代、格式などは様々です。また組み合わせには格式、色合い、柄行きなど様々な勘所があります。「着物一枚に帯三本」という言葉がありますが、工夫次第で多種多様なコーディネートが可能です。これは着物の醍醐味の一つだと思います。しかし着物をある程度お召になる方でも、着物の格式や着こなしなどで悩む事があります。今回の「呉楽のすすめ」では「着物と帯のTPO」をテーマに、着物の選び方や着こなしについてお話をさせて頂きます。

ア:タンスの中に眠ったままになっている着物、どうすればいいですか?

内:保存の状態によって、お手入れや仕立替え等を行う必要があります。今回のセミナーの様な機会にお持ち頂いたりすると、適切なアドバイスが出来ると思います。

ア:京都へ行くと着物姿で歩いている人を見ますが、そんな風におしゃれをしてお出かけできたら素敵ですよね?

内:そうですね。最近は女性だけではなく、男性の着物姿を見かける機会が多くなりました。女性は華やかになりますし、男性はキリっと引き締まった感じになります。「着物を着て街を歩いた事がない」という方も多いと思いますが、是非一度体験してみて頂きたいです。

ア:今回のうちだのきものセミナー「呉楽のすすめ」の詳しい日時・場所・連絡先などを教えてください。

内:開催日は10月18日(木)で、午前の部が10時~12時、午後の部が14時~16時となります。会場は南アルプス市の桃源文化会館2階和室です。お申し込み電話03-3951-8528またはFAX03-3951-8538までご連絡ください皆様のご来場をお待ちしております。

ア:内田さん、ありがとうございました。