5月に行って来た沖縄研修のレポートです!
5月9日(木)の早朝に東京を出発し、飛行機で沖縄入りしました。
まず一番初めに見学したのは首里花倉織の工場です。
首里の織物の組織がどのように織り出されるのかを織りの実演を交えて解説してもらいました。
両面打ち花織の生地
花織には横浮き花織と言って糸が浮き出た花織があります 。
生地の立体感と幾何的な風合が相まって奥行きのある織 物になります。
方眼紙に書いた組織の設計図
これを元に組織を織り進めていきます
織物に使用する絹糸です。
白い糸は未精練の状態で、精練 する際はソーダ灰を使用します。
未精練の糸は花倉織に、 精練した糸はロートン織りに使用します。
織りあがった生地と絹糸。原材料と並べてみると仕上がっ た物との風合の違いが印象的です。
織機(しょっき)で生地を織る際には
① 踏み板を踏み込んで経糸を上下に分け
② その間を杼(ひ)で横糸を通し
③ 筬(おさ)で打ち込む
という作業が基本となります。
① 踏み板を踏み込んで経糸を上下に分け
② その間を杼(ひ)で横糸を通し
③ 筬(おさ)で打ち込む
という作業が基本となります。
織機の踏み板は綜絖(そうこう)という部品と繋がってい ます。
踏み板と綜絖
綜絖には経糸が通してあってこれを踏むことで経糸が上下 に分かれます。
そうして出来た経糸の間に杼で横糸を通します。
経糸の間に杼を通しているところ
こうして横糸を通します
その後に筬で打ち込んで経糸と横糸を安定させます。
こう
指で挿しているのが一連の作業で織られた箇所
見学の際には説明する都合で工程を区切りながら進めていましたが、実際に織る際には流れる様に次々と作業を進めていきます。
筬を打ち込む「コンコン」という音が響き、小気味よく生地を織り進んでいく様子はどこか楽しげな印象があります。
次回は琉球紅型の工場見学についてレポートします。