振り返ってみると

3月も終盤に入りましたが、今月は色々な縁の人と会ったり、別れたりする月だと感じます。

仕事で東京、京都、群馬、山梨、宮城と各所を回らせて頂きました。

京都には「何となく失敗しない感じ」という不思議な心持ち行きました。
朝から乗り継ぎが上手くいって予定時刻より早く着いたと思えば、お客様のお宅にした忘れ物を間一髪で届けて頂いたり、時間ギリギリのはずなのにお土産を買う間が出来たりと何となしに辻褄があったりと旅程も何となく失敗しない感じでした。

山梨では かいじ展 で発表した「二代目好みの着物と帯」が好評を博して嬉しかったです。
また京都、群馬、宮城と回る先々では様々な方のご厚情を賜り、何ともありがたい限りでした。

15日(木)に受けた 取材 は思いがけず自分自身を鑑みる機会となりました。

先週の宮城の出張ではご縁の中から新しい流れを感じました。
6月に「うちだのきもの みちのく展」を開催する事となりますが、流れに触れながら進んでいければと思っています。

仕事以外でも印象的な事がありました。

昨年の6月以来にお会いした和光大学名誉教授の岩城正夫先生はいつもながら流石でした。
岩城先生の 火起こし は何回見ても不思議です。
ひどく頑張っている様でも速くしている様でもなく、ただスルスルと棒を回転させている様子は独特の風格があります。
しばらくすると当たり前の様に火種が起きるのですが、「確かに」という納得感と「なぜ」という不思議さが同居します。

韓氏意拳の会員のⅠさんの縁で会ったアラスカ先住民 クリンギット族のボブ・サム氏は印象深かったです。
ボブ・サム氏はクリンギット族に伝わる神話の語り手として20年以上にわたり世界各地でストーリーテリングを行ってきたそうです。
日本では ワタリガラスの会 という団体が事務局となって活動を進めています。
ボブ・サム氏が語った「ワタリガラスの神話」は抽象的ながら何とも言えない印象が心に残りました。
「ワタリガラスの神話」は数千年来伝わっている神話だそうですが、ボブ・サム氏が創作した絵本 かぜがおうちをみつけるまで もまた違った味わいを感じました。

16日(金)には何気なくした連絡から流れが生じて、懸案だった事項に動きがありました。
この時は何を狙ったわけでもないが必要な事だった様に感じます。
あの場にいらした方々には本当に感謝しています。

この他にも会社員時代の同僚と久しぶりに会ったり、昔縁のあった人達の近況を知ったりもしました。

そして3月の最終週!

今週末の31日(土)には韓氏意拳創始人 韓競辰導師 の講習会参加のために大阪に行く予定です。
韓競辰導師の講習会は毎回密度の濃い楽しい時間になるので、今回も楽しみにしています。

またハワイから来日中のアンドリュー・プラックとも久しぶりに会います。
ハワイ韓氏意拳学会 の教練で 画家 でもあるアンディとは昨年の8月に中国の無錫講習会で一緒になりました。
練習熱心で気さくな人柄が印象的でした。
昨年末の韓競辰導師の講習会の際に再開する事を約束していましたが、予定が合わず結局会えませんでした。
再会が楽しみです。

しんどい事、困った事もそれなりにありますが、ふと鑑みると毎日が充実していると感じます。