先日古代技術史、民族文化史を研究している 関根秀樹 先生のワークショップに参加して、木製スプーンを制作しました。
制作工程は
1.紙に下書きして大体の形を決める
2.下書きに適した木片を選んで、下書きを写す
3.工作用ナイフで木片を削っていき、グラインダーで形を整え、紙やすりで仕上げる
という非常にシンプルなものです。
しかしいざ始めてみると木を削るだけでも手が掛かり、実際にそれなりの形に至る様にするだけでもかなりの時間が掛かります。
会場には様々なスプーンを見本として置いてありました。
同じスプーンでも用途によって様々です。
アイスクリームを食べるのに使用するものは先が円くて全体的に平たいですし、スープやカレーなどを食べるのに適したものは先が深くて持ち手はアーチ状の曲線になっています。
制作の前や途中などには形状と特性の関係性が掴みにくく感じましたが、見本を手に取って手触りから形状や特性の感覚を掴んでみると、自分の作っているスプーンを加工する過程が解ってきて興味深かったです。
こうして4時間を掛けて完成したスプーンがこちらです。
作っている途中で「子供が離乳食を食べるのに適した形になりそうだ」と思ったので、何となく可愛らしい感じに仕上がった様な気がします(私はまだ独身ですが・笑)。
物を作るのは独特の集中力が働きます。
特に今回はナイフを主として使っため更に集中力が増した様に感じます。
とても良い時間が過ごせました。